去年から今年にかけて結婚式を挙げたカップルが周囲に何組かいるのだけれど、その予算を聞くと500万円〜をかけるという。
しかも、ほぼ全額「親に負担してもらうんです。」とあっさりと言うものだから、払う方はたまったもんじゃないな、と思う。
僕は最後の結婚式を都内のホテルで挙げたのだけれど、300万にいかない程度で収まった、というか収めるようにした。
もう20年前のことだけれど経験というものも、たまには役に立つなと実感した記憶がある。
当時の友人たちも平気で500万くらいかけていたと思うけれど、それは景気が良かった時代だったので、異論を唱える人はいなかったはずだ。
招待する人数さえ調整すれば、ご祝儀とのバランスでそれなりの出費で収まると思うのは見当違いで
両家が考える大安など最適な日取りや、式場のグレード選び、料理の選定、衣装直しの回数など様々なオプションサービスの誘惑、さらにはご祝儀の上乗せが期待できない友人を多く招待するとなると、必要な予算はどんどん膨んでしまう。
結婚式は特別なもの・・・
これだけは譲れないという考えであればお金をかけることに対して少しは理解することができる。(僕の場合は、結婚後のことばかり案じていた)
「なんで、そんなにお金かけるの」と思う反面、羨ましいなと思うことがある。
新郎の多くは結婚式のプレッシャーから解放されると、緊張の糸が解けて、三次会まで仲間に付き合った挙句、二日酔いのまま新婚旅行に旅立つ・・・
これが、昭和世代の結婚式直後のあるあるパターンだった。
若い方なら一度親御さんに聞いてみるといいかも。
僕自身も、1回目の時はバリの灼熱の太陽に翻弄されて、休息とは無縁の疲労困ぱいの時間を過ごした。
さすがに2回目は前回の教訓から、「落ち着いてから行こうね」と家人に言ったものの、約束を守るまで10年以上かかった。
気長に待ってくれた今のパートナーには、今でも申し訳なく思っている。
今は有給休暇を上手に取って日を改めて新婚旅行に行けるように配慮(譲歩)してくれる会社が多くなったと思う。
成田離婚という言葉が流行った時期があり、ある友人は空港から直行ではなかったものの、海外から帰国後数週間で別れてしまった。
ハワイあたりなら言葉の問題も少なくリラックスできてハネムーンという言葉どおりにコトが運ぶけれど、言葉が通じにくい地域、例えばヨーロッパ旅行なんかは結婚式や長いフライトで疲れきった新郎新婦には鬼門だったようだ。
パリのカフェで店員さんにフランス語で話しかけられて、しどろもどろする新郎の、日本にいる時には一度も見せたことのない姿とのギャップに幻滅した・・・
こんな些細な理由であっさりと別れる時代があったのも、今では懐かしい。
さて、結婚にまつわる想い出話が長くなりましたが
友人や同僚のご祝儀の相場が大体3万円と言われている中
中味の金額は変わらないけれど、ちょっと人とは違うお祝いを
したい方にオススメ。
木の醸し出す独特の雰囲気は高級感に溢れ、ほのかな香りが漂う
ご祝儀袋は、新しい門出となる新郎新婦にふさわしい仕上がり。
きっと喜んでくれることでしょう。
P.S.
本当はこのブログは下書きに留めようかと思いましたが
今年、久しぶりに冠婚葬祭の嬉しい方に出席することができて
幸せな新郎新婦を目の当たりにして、僕の記憶を巻き戻しして
みたくなりました。年を重ねたということかなと思います。